平成23年12月10日に開催されました 日本きもの学会第4回年次大会では、50人近い熱心な皆様にお集まりいただき、盛会裏に終了いたしましたことを感謝とともにご報告申し上げます。いろいろと不行き届きの点もございます中、無事に終了することが 出来ましたのは,偏にご支援下さった皆様方のご協力の賜です。衷心より 感謝申し上げます。
今回は年次大会のテーマを「きもの学の発展と進歩」とさせていただきましたが、一般演題2題、研究発表2題、そして講演と、いずれの内容もきもの学の発展と進歩に寄与する充実した内容のご発表をいただきました。 一般演題1では次世代のきもの着用のための母親へのアプローチが示唆されました。一般演題2ではゆかた着用授業による心理学的変化への研究の緒が開かれました。高橋からはきもの着用者の健康調査等を通じてきものは健康にプラスであるとのメッセージを発させていただき、早坂伊織先生から男女の感じ方の差に基づく新しい男のきものビジネスの提言を頂戴しました。最後に清田のり子先生に第14回きもの文化塾をかねて北越雪譜の世界である小千谷縮や越後上布等について、産地の歴史も含めての縦横無尽のお話をいただき、有意義で楽しい時間でした。
参加者のみなさまからは、「来る2月の産地研修旅行がますます楽しみになりました」「あっという間の2時間半で、もっと聞きたかったです」「来年4月の中学一年生に配布される技術家庭科の教 科書にゆかたの着装が掲載されることになっています。グッドタイミングの一般演題で吃驚しました」「どの発表もいろいろと勉強になりました」との声もいただきました。参加くださいました皆様に、心から感謝申し上げます。
年次大会の開催にあたりましては,多くの方々にご支援、ご指導を頂きました。特に植村副会長、富山理事はじめ理事の諸先生には、多大なご指導と激励を頂きましたことを感謝申し上げます。また事務局を担当くださいました全日本きもの振興会の佐々木さま嶋田さまにも、細やかなご配慮とご指導をいただきました。そして何よりも、参加者の皆様と前会長の波多野進先生の暖かい応援をいただきまして開催させていただけたことを重ねて感謝申し上げます。
日本きもの学会の年次大会がきもの産業の振興につながることを祈念し,お礼のご挨拶とさせていただきます。
平成23年12月12日
日本きもの学会 会長代行 高橋裕子
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